”総力戦”も”走力”に屈す。天皇杯準々決勝vs鳥栖戦
それは今季何度となく見た光景だったので、多少の悔しさはあったものの「またか・・」といったガッカリ感の方があった様な気がします。
「国立で頂点に・・・」の想いで臨んだアウェイ鳥栖戦、テレビで戦況を見守っていました。
先週の練習中の怪我ででユウ、ノボり、へナトが離脱、試合前のアップ中にリョウタも怪我で急遽アランとメンバー交代と言うアクシデントに見舞われた。けど、それでもなんとか頑張ってくれると思っていたのですが・・・
そのノボリに代わり今季で現役引退するヒロキが入る。
両SHにケンタロウと今季で退団となるのアラン、ベンチには同じく今季で退団するヤジ、ロブソン、コウキ等の選手達が控える。
ここまできての”総力戦”だ。
しかしフロンターレのストロングポイントである左サイドが2人とも不在はやはり痛すぎました。
リーグ戦で2敗を喫している相手、鳥栖もフロンターレに対する闘い方は熟知しているようで素早い寄せ、激しい球際、攻守の切り替えの早さとハードワークでなかなかフロンターレにサッカーをさせてくれません。
それでもなんとかゴールを守り切り90分は「ゼロ」で抑える事が出来た。
リーグ戦なら仲良く勝ち点「1」を分け合い今季3度目にしてようやく抑えられた・・・と言えますが今回は天皇杯、15分ハーフの延長戦に突入。
延長前半10分、フロンターレのセットプレー後のこぼれ球を拾った鳥栖が一気にカウンター。自陣の守りから敵陣へ4、5人かけて走り込みゴールを決められ先制点を献上。
時間にすれば100分、その衰えない走力には敵ながら褒めなければいけないでしょう。
延長後半5分、ケンタロウ→ソウタでジェシを前線に残すパワープレーにでた。
しかし延長後半7分、またもセカンドボールを拾われカウンターを浴び
2点目を献上。
フロンターレも最後の力を振り絞り応戦するも力及ばず0-2で試合終了。
またしても勝てなかった、鳥栖はいつもの自分たちのサッカーを貫き通し、逆に怪我による離脱者があり相手の出方もわかっているであろうに受けにまわり、術を見いだせなかったフロンターレ。
それからピッチ云々は言い訳にはならないかもしれません、なぜならACLではもっと酷いピッチが待っていると思うので。
これで天皇杯の闘いが終わり、国立のピッチに立つ事もなく今シーズンの全てが終わった。
試合終了後、人目もはばからず涙しているヒロキ。ヒロキのフロンターレでの闘いもこれで終わってしまった。
ヒロキの涙を無駄にしない様に、残されたメンバーは必ずやタイトルを獲るべく来季も頑張って欲しい。
今後はACLを見据えクラブとしては新戦力の補強が第一かと思われますが、選手達はしばしの時間、1年間の疲れを癒しリフレッシュして欲しいと思います。
来季は始動が早いです、1月11日には新体制発表会もありチームは動きだします。
今季大健闘の3位を称え、来季への期待に思いを込めたいです。
選手のみんな、1年間お疲れ様でした。そしてありがとう・・・